HOME > ご挨拶

ご挨拶



 2015年4月から臓器移植医療部長を努めます岡田克典(おかだ よしのり)です。臓器移植医療部長としては、里見部長、近藤部長、齋木部長に継ぐ4代目となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 東北大学病院は、心、肺、心肺同時、肝、腎、膵、膵ラ氏島、小腸、角膜、皮膚と、わが国で実施されている臓器移植の全てが実施できる施設として認定されています。このような臓器移植を円滑に実施し、期待される成果をあげるためには、移植手術に関連する診療科ばかりではなく、手術室、重症病棟、検査部門、放射線部門、病理部門そして事務部など、院内のさまざまな部門の力を総合的に結集することが不可欠です。
 臓器移植医療部は、このような病院内の横断的な協力態勢の構築と維持、そしてレシピエントコーディネーターを通しての臓器移植を希望する方、日本臓器移植ネットワークに登録をして臓器の提供を待機している方、そして臓器移植を実施した方々に対して、それぞれの医学的、社会的、精神的なサポートを実践するための組織として、2002年4月に東北大学病院内に設置されました。2022年7月末現在、当院で施行された脳死移植は219例、生体移植は肝臓移植を中心に313例となっています。
 また、平成18年10月の高度救命救急センターの開設以来、脳死下での臓器提供のための体制の整備や院内の臓器移植の啓発活動に力を注いで参りました。現在、臓器提供に関わる体制整備、現場支援に関しては、2013年11月に設置された臓器移植支援室(初代:藤盛啓成室長、2022年4月より久志本成樹室長)に引き継がれています。
 現在、当部は、部長(兼任)、副部長、病院講師(兼務)、コーディネーター3名と事務職員2名という構成で取り組んでいます。今後さらに身近な医療として臓器移植が根付くよう努めてまいります。